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std::tan, std::tanf, std::tanl

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(C++11)
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マクロ定数
(C++11)(C++11)(C++11)(C++11)(C++11)
 
ヘッダ <cmath> で定義
(1)
float       tan ( float arg );
float       tanf( float arg );
(C++11以上)
double      tan ( double arg );
(2)
(3)
long double tan ( long double arg );
long double tanl( long double arg );
(C++11以上)
double      tan ( 整数型 arg );
(4) (C++11以上)
1-3) (ラジアンで測った) arg の正接を計算します。
4) 任意の整数型の引数を受け取るオーバーロード集合または関数テンプレート。 2) と同等です (引数は double にキャストされます)。

目次

[編集] 引数

arg - 浮動小数点または整数型の、ラジアンで角度を表す値

[編集] 戻り値

エラーが発生しなければ、 arg の正接 (tan(arg)) が返されます。

arg の絶対値が大きい場合、結果の有効桁数が少なくなったり無くなったりすることがあります。

(C++11未満)

定義域エラーが発生した場合、処理系定義の値 (サポートされていれば NaN) が返されます。

アンダーフローによる値域エラーが発生した場合、 (丸めた後の) 正しい結果が返されます。

[編集] エラー処理

math_errhandling で規定されている通りにエラーが報告されます。

処理系が IEEE 浮動小数点算術 (IEC 60559) をサポートしている場合、

  • 引数が ±0 であれば、それが変更されずに返されます。
  • 引数が ±∞ であれば、 NaN が返され、 FE_INVALID が発生します。
  • 引数が NaN であれば、 NaN が返されます。

[編集] ノート

引数が無限大のケースは C では (そのため C++ でも) 定義域エラーであると規定されていませんが、POSIX では定義域エラーとして定義されています。

この関数は π(1/2 + n) に数学的な極を持ちますが、一般的な浮動小数点表現は π/2 を正確に表現することはできず、そのため極エラーが発生する引数の値はありません。

[編集]

#include <iostream>
#include <cmath>
#include <cerrno>
#include <cfenv>
 
#pragma STDC FENV_ACCESS ON
const double pi = std::acos(-1);
int main()
{
    // 一般的な使用方法
    std::cout << "tan  (pi/4) = " << std::tan(  pi/4) << '\n' // 45 deg.
              << "tan(3*pi/4) = " << std::tan(3*pi/4) << '\n' // 135 deg
              << "tan(5*pi/4) = " << std::tan(5*pi/4) << '\n' // -135 deg
              << "tan(7*pi/4) = " << std::tan(7*pi/4) << '\n'; // -45 deg
    // 特殊な値
    std::cout << "tan(+0) = " << std::tan(0.0) << '\n'
              << "tan(-0) = " << std::tan(-0.0) << '\n';
    // エラー処理
    std::feclearexcept(FE_ALL_EXCEPT);
    std::cout << "tan(INFINITY) = " << std::tan(INFINITY) << '\n';
    if (std::fetestexcept(FE_INVALID))
        std::cout << "    FE_INVALID raised\n";
}

出力例:

tan  (pi/4) = 1
tan(3*pi/4) = -1
tan(5*pi/4) = 1
tan(7*pi/4) = -1
tan(+0) = 0
tan(-0) = -0
tan(INFINITY) = -nan
    FE_INVALID raised

[編集] 関連項目

(C++11)(C++11)
正弦 (sin(x)) を計算します
(関数) [edit]
(C++11)(C++11)
余弦 (cos(x)) を計算します
(関数) [edit]
(C++11)(C++11)
逆正接 (arctan(x)) を計算します
(関数) [edit]
複素数の正接 (tan(z)) を計算します
(関数テンプレート) [edit]
valarray の各要素に関数 std::tan を適用します
(関数テンプレート) [edit]