std::pmr::synchronized_pool_resource

クラス std::pmr::synchronized_pool_resource は以下の性質を持つ汎用のメモリリソースクラスです。

• 確保されたメモリを所有し、たとえ確保されたブロックのいくつかに対して deallocate が呼ばれなくても、破棄時にそれを解放します。
• 異なるブロックサイズに対する要求に応えるプールのコレクションから構成されます。 各プールは一様なサイズのブロックに分割されたチャンクのコレクションを管理します。
• do_allocate の呼び出しはその要求されたサイズを収容できる最小のブロックを供���するプールにディスパッチされます。
• プール内のメモリを使い果たすとそのプールに対する次の確保要求はプールを再充填するために上流アロケータからの追加のメモリチャンクの確保を発生させます。 取得するチャンクのサイズは等比で増加します。
• 最大ブロックサイズを超える確保要求は上流アロケータから直接供給されます。
• 最大ブロックサイズおよび最大チャンクサイズはコンストラクタに std::pmr::pool_options 構造体を渡すことによってチューニングできます。

synchronized_pool_resource は外部の同期なしに複数のスレッドからアクセスできます。 同期のコストを減らすためにスレッド固有のプールを持つこともあります。 メモリリソースがひとつのスレッドからのみアクセスされる場��は、 unsynchronized_pool_resource の方が効率的です。

[編集] メンバ関数