cexpf, cexp, cexpl
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ヘッダ <complex.h> で定義
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(1) | (C99以上) | |
(2) | (C99以上) | |
(3) | (C99以上) | |
ヘッダ <tgmath.h> で定義
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#define exp( z ) |
(4) | (C99以上) |
1-3) e を底とする
z
の複素指数関数を計算します。4) 型総称マクロ。
z
が long double complex の場合は cexpl
が呼ばれます。 z
が double complex の場合は cexp
が呼ばれます。 z
が float complex の場合は cexpf
が呼ばれます。 z
が実数または整数型の場合は、このマクロは対応する実数の関数 (expf、 exp、 expl を呼びます。 z
が虚数の場合は、対応する複素数引数版が呼ばれます。目次 |
[編集] 引数
z | - | 複素数の引数 |
[編集] 戻り値
エラーが発生しなければ、 e の z
乗 ez
が返されます。
[編集] エラー処理および特殊な値
エラーは math_errhandling と一貫性があるように報告されます。
処理系が IEEE 浮動小数点算術をサポートしている場合、
- cexp(conj(z)) == conj(cexp(z)) です。
-
z
が±0+0i
であれば、結果は1+0i
です。 -
z
がx+∞i
(ただし x は任意の有限な値) であれば、結果はNaN+NaNi
であり、 FE_INVALID が発生します。 -
z
がx+NaNi
(ただし x は任意の有限な値) であれば、結果はNaN+NaNi
であり、 FE_INVALID が発生するかもしれません。 -
z
が+∞+0i
であれば、結果は+∞+0i
です。 -
z
が-∞+yi
(ただし y は任意の有限な値) であれば、結果は+0cis(y)
です。 -
z
が+∞+yi
(ただし y は任意の有限な非ゼロの値) であり、結果は+∞cis(y)
です。 -
z
が-∞+∞i
であれば、結果は±0±0i
(符号は未規定) です。 -
z
が+∞+∞i
であれば、結果は±∞+NaNi
(実部の符号は未規定) であり、 FE_INVALID が発生します。 -
z
が-∞+NaNi
であれば、結果は±0±0i
(符号は未規定) です。 -
z
が+∞+NaNi
であれば、結果は±∞+NaNi
(実部の符号は未規定) です。 -
z
がNaN+0i
であれば、結果はNaN+0i
です。 -
z
がNaN+yi
(ただし y は任意の非ゼロの値) であれば、結果はNaN+NaNi
であり、 FE_INVALID が発生するかもしれません。 -
z
がNaN+NaNi
であれば、結果はNaN+NaNi
です。
ただし cis(y) は cos(y) + i sin(y) です。
[編集] ノート
z = x+iy に対する複素指数関数 ez
は、 ex
cis(y) すなわち ex
(cos(y) + i sin(y)) と等しくなります。
指数関数は複素平面上の整関数であり、分岐切断はありません。
[編集] 例
Run this code
出力:
exp(i*pi) = -1.0+0.0i
[編集] 参考文献
- C11 standard (ISO/IEC 9899:2011):
- 7.3.7.1 The cexp functions (p: 194)
- 7.25 Type-generic math <tgmath.h> (p: 373-375)
- G.6.3.1 The cexp functions (p: 543)
- G.7 Type-generic math <tgmath.h> (p: 545)
- C99 standard (ISO/IEC 9899:1999):
- 7.3.7.1 The cexp functions (p: 176)
- 7.22 Type-generic math <tgmath.h> (p: 335-337)
- G.6.3.1 The cexp functions (p: 478)
- G.7 Type-generic math <tgmath.h> (p: 480)
[編集] 関連項目
(C99)(C99)(C99) |
複素対数関数を計算します (関数) |
(C99)(C99) |
e の x 乗 (ex) を計算します (関数) |
exp の C++リファレンス
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