std::isgraph

現在設定されている C のロケールによる分類において、指定された文字が図形文字 (図形的表現を持つ文字) かどうか調べます。 デフォルトの C ロケールでは、以下の文字が図形文字です。

• 数字 (0123456789)
• 大文字 (ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ)
• 小文字 (abcdefghijklmnopqrstuvwxyz)
• 句読点 (!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~)

ch の値が unsigned char で表現できず、 EOF とも��しくない場合、動作は未定義です。

[編集] 引数

[編集] 戻り値

文字が図形的表現を持つ文字であれば非ゼロの値、そうでなければゼロ。

[編集] ノート

<cctype> の他のすべての関数と同様に、引数の値が unsigned char で表現できず、 EOF とも等しくない場合、 std::isgraph の動作は未定義です。 プレーンな char (または signed char) でこれらの関数を安全に使用するためには、まず引数を unsigned char に変換するべきです。

bool my_isgraph(char ch)
{
    return std::isgraph(static_cast<unsigned char>(ch));
}

同様に、イテレータの値型が char または signed char のとき、標準のアルゴリズムで直接これらを使用するべきではありません。 代わりに、まず値を unsigned char に変換してください。

int count_graphs(const std::string& s)
{
    return std::count_if(s.begin(), s.end(), 
                      // static_cast<int(*)(int)>(std::isgraph)         // wrong
                      // [](int c){ return std::isgraph(c); }           // wrong
                      // [](char c){ return std::isgraph(c); }          // wrong
                         [](unsigned char c){ return std::isgraph(c); } // correct
                        );
}

[編集] 例

#include <iostream>
#include <cctype>
#include <clocale>
 
int main()
{
    unsigned char c = '\xb6'; // the character ¶ in ISO-8859-1
 
    std::cout << "isgraph(\'\\xb6\', default C locale) returned "
               << std::boolalpha << (bool)std::isgraph(c) << '\n';
 
    std::setlocale(LC_ALL, "en_GB.iso88591");
    std::cout << "isgraph(\'\\xb6\', ISO-8859-1 locale) returned "
              << std::boolalpha << (bool)std::isgraph(c) << '\n';
}

isgraph('\xb6', default C locale) returned false
isgraph('\xb6', ISO-8859-1 locale) returned true

[編集] 関連項目