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変種
操作

std::stof, std::stod, std::stold

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std::basic_string
 
ヘッダ <string> で定義
float       stof( const std::string& str, std::size_t* pos = 0 );
float       stof( const std::wstring& str, std::size_t* pos = 0 );
(1) (C++11以上)
double      stod( const std::string& str, std::size_t* pos = 0 );
double      stod( const std::wstring& str, std::size_t* pos = 0 );
(2) (C++11以上)
long double stold( const std::string& str, std::size_t* pos = 0 );
long double stold( const std::wstring& str, std::size_t* pos = 0 );
(3) (C++11以上)

文字列 str 内の浮動小数点値を解釈します。

1) std::strtod(str.c_str(), &ptr) または std::wcstod(str.c_str(), &ptr) を呼びます。
(C++17未満)
1) std::strtof(str.c_str(), &ptr) または std::wcstof(str.c_str(), &ptr) を呼びます。
(C++17以上)
2) std::strtod(str.c_str(), &ptr) または std::wcstod(str.c_str(), &ptr) を呼びます。
3) std::strtold(str.c_str(), &ptr) または std::wcstold(str.c_str(), &ptr) を呼びます。

最初の非ホワイトスペース文字が見つかるまで、あらゆるホワイトスペース文字を破棄します (ホワイトスペースは std::isspace() によって判定されます)。 その後、有効な浮動小数点表現を形成する文字を可能な限り多く読み込み、それを浮動小数点値に変換します。 有効な浮動小数点値は以下のいずれかです。

  • 10進数の浮動小数点表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • 空でない10進数字の並び。 オプションの小数点文字 (現在の C のロケールによって決定されます) を含むこともできます。 仮数部を定義します。
  • (オプション) e または E、それに続くオプションの正または負の符号、および空でない10進数字の並び。 底を10とする指数を定義します。
  • 16進数の浮動小数点表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • 0x または 0X
  • 空でない16進数字の並び。 オプションの小数点文字 (現在の C のロケールによって決定されます) を含むこともできます。 仮数部を定義します。
  • (オプション) p または P、それに続くオプションの正または負の符号、および空でない10進数字。 底を2とする指数を定義します。
  • 無限大の表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • INF または INFINITY。 大文字小文字の違いは無視されます。
  • 非数の表現。 これは以下の部分から構成されます。
  • (オプション) 正または負の符号。
  • NAN または NAN(char_sequence)NAN 部分の大文字小文字の違いは無視されます。 char_sequence 部分は数字、ラテン文字およびアンダースコアのみ含むことができます。 結果は quiet NaN の浮動小数点値です。
  • 現在設定されている C のロケールによって受理される、その他のあらゆる表現。

pos がヌルポインタでなければ、ポインタ ptr (変換関数の内部的な変数) が str.c_str() 内の最初の変換されなかった文字のアドレスを受け取り、その文字のインデックスが計算されて *pos に格納されます。 これは変換によって処理された文字数になります。

目次

[編集] 引数

str - 変換する文字列
pos - 処理された文字数を格納する整数のアドレス

[編集] 戻り値

指定された浮動小数点型に変換された文字列。

[編集] 例外

変換を行えなかった場合、 std::invalid_argument

変換後の値が結果の型の範囲外となった場合、またはベースとなる関数 (strtof (C++17以上)strtod または strtold) が errnoERANGE に設定した場合、 std::out_of_range

[編集] 関連項目

(C++11)(C++11)(C++11)
文字列を符号付き整数に変換します
(関数) [edit]
(C++11)(C++11)
文字列を符号なし整数に変換します
(関数) [edit]
文字シーケンスを整数値または浮動小数点値に変換します
(関数) [edit]