std::condition_variable::wait
void wait( std::unique_lock<std::mutex>& lock ); |
(1) | (C++11以上) |
template< class Predicate > void wait( std::unique_lock<std::mutex>& lock, Predicate pred ); |
(2) | (C++11以上) |
条件変数が通知されるか spurious wakeup が発生するまで現在のスレッドをブロックします。 オプションで何らかの述語が満たされるまでループします。
lock
のロックを解除し、現在実行中のスレッドをブロックし、 *this の待機中スレッドのリストに追加します。 notify_all() または notify_one() が実行されると、スレッドのブロックは解除されます。 spurious にブロック解除される可能性もあります。 ブロックが解除されると、その理由にかかわらず、 lock
が再取得され、 wait
を抜けます。 例外によってこの関数を抜ける場合も、 lock
は再取得されます。 (C++14未満)while (!pred()) { wait(lock); }
特定の条件が true になるのを待つ間 spurious wakeup を無視するためにこのオーバーロードを使用することができます。
この関数に入る前にlock
を取得していなければならず、 wait(lock)
を抜けた後に再取得されていることに注意してください。 つまり、 lock
は pred()
へのアクセスを保護するために使用することができます。
これらの関数が事後条件 (lock.owns_lock()==true であり、 lock.mutex() が呼び出し元スレッドによってロックされている) を満たせない場合は、 std::terminate が呼ばれます。 例えば、ミューテックスの再取得で例外が投げられると、これが発生し得ます。 |
(C++14以上) |
目次 |
[編集] 引数
lock | - | std::unique_lock<std::mutex> 型のオブジェクト。 現在のスレッドによってロックされていなければなりません |
pred | - | 待機を続けるべき場合に false を返す述語。 述語関数のシグネチャは以下と同等であるべきです。 bool pred(); |
[編集] 戻り値
(なし)
[編集] 例外
std::system_error を投げる場合があります。 lock.lock() または lock.unlock() によって投げられた例外を伝播する場合もあります。 |
(C++14未満) |
投げません。 |
(C++14以上) |
pred
によって投げられた例外を伝搬する場合もあります。
[編集] ノート
lock.mutex() が現在のスレッドによってロックされていない場合、この関数の呼び出しは未定義動作です。
lock.mutex() が同じ条件変数で現在待機している他のすべてのスレッドが使用しているミューテックスと同じでない場合、この関数の呼び出しは未定義動作です。
notify_one()
/notify_all()
および wait()
/wait_for()
/wait_until()
の3つのアトミック部分 (unlock+wait、wakeup、lock) 各々の効果は、アトミック変数の変更順序として考えることができる単一の全順序で行われます。 この順序は個々の条件変数に固有です。 ���れにより、例えば notify_one()
が遅延され、 notify_one()
の呼び出しの後に待機を開始したスレッドをブロック解除することは、ありえなくなります。
[編集] 例
#include <iostream> #include <condition_variable> #include <thread> #include <chrono> std::condition_variable cv; std::mutex cv_m; // This mutex is used for three purposes: // 1) to synchronize accesses to i // 2) to synchronize accesses to std::cerr // 3) for the condition variable cv int i = 0; void waits() { std::unique_lock<std::mutex> lk(cv_m); std::cerr << "Waiting... \n"; cv.wait(lk, []{return i == 1;}); std::cerr << "...finished waiting. i == 1\n"; } void signals() { std::this_thread::sleep_for(std::chrono::seconds(1)); { std::lock_guard<std::mutex> lk(cv_m); std::cerr << "Notifying...\n"; } cv.notify_all(); std::this_thread::sleep_for(std::chrono::seconds(1)); { std::lock_guard<std::mutex> lk(cv_m); i = 1; std::cerr << "Notifying again...\n"; } cv.notify_all(); } int main() { std::thread t1(waits), t2(waits), t3(waits), t4(signals); t1.join(); t2.join(); t3.join(); t4.join(); }
出力例:
Waiting... Waiting... Waiting... Notifying... Notifying again... ...finished waiting. i == 1 ...finished waiting. i == 1 ...finished waiting. i == 1
[編集] 関連項目
条件変数が通知されるか指定時間が経過するまで現在のスレッドをブロックします (パブリックメンバ関数) | |
条件変数が通知されるか指定時点に達するまで現在のスレッドをブロックします (パブリックメンバ関数) | |
cnd_wait の C言語リファレンス
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