std::filesystem::absolute
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< cpp | filesystem
| ヘッダ <filesystem> で定義
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||
| path absolute(const std::filesystem::path& p); path absolute(const std::filesystem::path& p, std::error_code& ec); |
(C++17以上) | |
p と同じファイルシステム位置を参照する、 is_absolute() が true となるパスを返します。 例外を投げないオーバーロードは、エラーが発生した場合、デフォルト構築されたパスを返します。
目次 |
[編集] 引数
| p | - | 絶対形に変換するパス |
| ec | - | 例外を投げないオーバーロードでエラーを報告するための出力引数 |
[編集] 戻り値
p と同じファイルを参照する絶対パス名 (しかし正規形であるとは限りません)。
[編集] 例外
std::error_code& 引数を取らないオーバーロードは、ベースとなる OS の API でエラーが発生した場合、第1パス引数に p、エラーコード引数に OS のエラーコードを指定して構築された filesystem_error を投げます。 std::error_code& 引数を取るオーバーロードは、 OS の API 呼び出しが失敗した場合、その引数を OS の API のエラーコードに設定し、エラーが発生しない場合は ec.clear() を実行します。 noexcept 指定のないあらゆるオーバーロードは、メモリ確保に失敗した場合 std::bad_alloc を投げる可能性があります。
[編集] ノート
処理系は p が存在しないことをエラーとみなさないことが推奨されます。
POSIX ベースのオペレーティングシステムでは、 std::filesystem::absolute(p) は std::filesystem::current_path() / p と同等です。
Windows では、 absolute は GetFullPathNameW の呼び出しとして実装されるかもしれません。
[編集] 例
Run this code
#include <iostream> #include <filesystem> namespace fs = std::filesystem; int main() { fs::path p = "C:cl.exe"; std::cout << "Current path is " << fs::current_path() << '\n' << "Absolute path for " << p << " is " << fs::absolute(p) << '\n'; // actual location: "C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0\VC\bin\cl.exe" }
出力例:
Current path is "D:/local/ConsoleApplication1" Absolute path for "C:cl.exe" is "C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0\VC\bin\cl.exe"
[編集] 関連項目
| (C++17) |
正規パスを組み立てます (関数) |
| (C++17) |
相対パスを組み立てます (関数) |
