認証

この認証プロセスでは、マーケティングAPIにアクセスするユーザーとアプリを確認し、アクセス許可を付与します。

アプリにおける役割

アプリのダッシュボードで、必要に応じて、自分やチームメンバーの役割を管理者、開発者、テスターとして設定できます。

注: アプリの使用目的によっては、広告管理に関連する特定のアクセス許可を得るために、アプリレビューの申請が必要になる場合があります。

アクセスレベル、アクセス許可、機能

ビジネスアプリには、アクセスレベルと呼ばれるグラフAPI認証の追加レイヤーが適用されます。アプリレビューでは、アプリが使用する特定のアクセス許可と機能をリクエストすることも必要です。

各レベルには制限があります。詳しくは、アクセスレベルと機能をご覧ください。すべての開発者は、すべてのMetaプラットフォーム利用規約開発者ポリシーを遵守する必要があります。どのアクセスレベルにおける呼び出しも、本番データに対するものです。

マーケティングAPIアクセスレベルと広告管理スタンダードアクセス

アプリのアクセス許可と機能には、スタンダードアクセスとアドバンスアクセスという2種類のアクセスレベルがあります(注: ここでの「スタンダードアクセス」という用語は、広告管理スタンダードアクセス機能とは無関係です)。アプリが広告管理スタンダードアクセスのアドバンスアクセスレベルの機能を利用するには、レビューに合格する必要があります。

マーケティングAPIアクセスと広告管理スタンダードアクセスのマッピング

マーケティングAPIのアクセス広告管理スタンダードアクセスアクション

開発用アクセス

スタンダードアクセス

デフォルト

スタンダードアクセス

アドバンスアクセス

アプリダッシュボードで申請

現在のアクセスレベルを確認するには、[アプリダッシュボード] > [アプリレビュー] > [アクセス許可と機能]に移動します。

アクセス許可と機能

アクセス許可

リクエストすべきアクセス許可は、どのAPIにアクセスするかによって異なります。

自分の広告アカウントを管理するだけのアプリであれば、スタンダードアクセスと、ads_readおよびads_managementのアクセス許可で十分です。自分以外の広告アカウントを管理するアプリの場合は、アドバンスアクセスに加え、ads_readads_managementのどちらかまたは両方のアクセス許可が必要です。ビジネスアプリで使えるすべてのアクセス許可をご覧ください。

機能

リクエストすべき機能は、APIをどのように使うかによって異なります。広告を管理している場合、リクエストすべき機能は一般に、広告管理スタンダードアクセスです。ビジネスアプリで使えるすべての機能をご覧ください。

機能アクセスレベル
機能アクセスレベル説明

スタンダードアクセス

ビジネスアプリでは、そのビジネスアプリタイプで使用できるすべてのアクセス許可と機能のスタンダードアクセスが自動的に承認されます。

最初はこのオプションを使用してください。完全なアクセス許可をリクエストする前にエンドツーエンドワークフローを構築することができ、アクセスできる広告アカウント数に制限がありません。

一部のAPI呼び出しは、複数のアカウントに属している可能性があるため、または影響を受けるアカウントをプログラムで特定できないため、スタンダードアクセスでは利用できません。

アドバンスアクセス

アドバンスアクセスは、アクセス許可と機能ごとにアプリレビュープロセスで承認を受ける必要があります。

  1. アドバンスアクセスをリクエストするには、アプリのダッシュボードに移動して、[アプリレビュー] > [アクセス許可と機能]をクリックします。
  2. [アクション]で、目的のアクセス許可または機能を見つけて[アドバンスアクセスのリクエスト]をクリックします。1つまたは複数の機能を選択できます。オプションを選択したら、[リクエストを続行]をクリックします。表示される画面に従って申請プロセスを完了できます。

情報を提出した後に、Metaから承認または却下について返答が届き、アプリがスタンダードアクセスの資格を満たしていない場合は追加情報が提供されます。

アドバンスアクセスの承認を受けている場合は、そのステータスを維持するため、次の要件を満たす必要があります。

  • 過去15日間に1500件以上のマーケティングAPI呼び出しに成功した。
  • 過去15日間に行ったマーケティングAPI呼び出しのエラー率が10%未満だった。
アクセスレベルの有意性

下の表は、スタンダードアクセスレベルとアドバンスアクセスレベルが広告管理スタンダードアクセス機能に与える影響を示しています。

スタンダードアクセス アドバンスアクセス

アカウント数の制限

管理できる広告アカウントの数に制限はありません。アプリ管理者または開発者は、広告アカウント管理者または広告主に代わってAPI呼び出しを実行できます。

管理できる広告アカウントの数に制限はありません。ただし、広告アカウントからads_readアクセス許可かads_managementアクセス許可を取得したことが前提となります。

レート制限

広告アカウントごとのレート制限が大きい。開発向けのみ。ライブの広告主のために実行する製品版アプリでは利用不可。

広告アカウントごとのレート制限は小さい。

ビジネスマネージャ

ビジネスマネージャAPIとカタログAPIへの制限付きアクセス。広告アカウント、ユーザーアクセス許可、ページを管理するためのビジネスマネージャアクセスなし。

すべてのビジネスマネージャAPIとカタログAPIへのアクセス。

システムユーザー

システムユーザー1名、管理者システムユーザー1名の作成が可能。

システムユーザー10名、管理者システムユーザー1名の作成が可能。

ページの作成

APIを利用したページの作成は不可。

APIを利用したページの作成は不可。

アドバンスアクセスの取得

広告管理スタンダードアクセスのアドバンスアクセスを取得するには、アプリが以下の要件を満たす必要があります。

  • 過去15日間に1500件以上のマーケティングAPI呼び出しに成功した。
  • 過去15日間に行ったマーケティングAPI呼び出しのエラー率が10%未満だった。

自分以外の広告を管理する場合は、scopeパラメーターを使用して、その相手にads_managementまたはads_readアクセス許可の付与を求めるプロンプトを表示します。相手が[Allow (許可する)]をクリックすれば、アプリはアクセス権を取得します。

https://www.facebook.com/v22.0/dialog/oauth? client_id=<YOUR_APP_ID> &redirect_uri=<YOUR_URL> &scope=ads_management

注: [YOUR_URL]フィールドに入力する際には、末尾に/を付けてください(例: http://www.facebook.com/)。

使用事例の例
使用事例リクエストするもの

自分が所有する広告アカウント、または広告アカウント所有者によってアクセス権を付与された広告アカウントの広告の読み取りと管理を行いたい場合。

  • アクセス許可:ads_management
  • 機能: 広告管理スタンダードアクセス

自分が所有する広告アカウント、または広告アカウント所有者によってアクセス権を付与された広告アカウントの広告レポートを読み取りたい場合。

  • アクセス許可:ads_read
  • 機能: 広告管理スタンダードアクセス

特定のクライアントセットから広告レポートを取得し、別のクライアントセットで広告の読み取りと管理を行いたい場合。

  • アクセス許可:ads_managementads_read
  • 機能: 広告管理スタンダードアクセス

ビジネス認証

ビジネス認証は、Metaがビジネスエンティティの身元を確認するためのプロセスであり、アプリが機密性の高いデータにアクセスする場合は必須となります。詳しくは、ビジネス認証プロセスをご覧ください。