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Introducing Graph API v22.0 and Marketing API v22.0

2025年1月21日作成者:Ayyad Farah

本日、MetaはグラフAPI v22.0およびマーケティングAPI v22.0をリリースします。このリリースの一環として、開発者コミュニティの一部に関連すると思われる変更内容のハイライトを紹介します。Metaのプラットフォームとの重要なアプリケーション連携に関する発表や製品アップデート、機能廃止のお知らせについてもお伝えします。

すべての変更内容とその詳細の一覧については、更新履歴をご覧ください。

全般的なアップデート

マーケティングAPI v22での変更点: 住宅、雇用、金融商品およびサービス(クレジットを含む)に関するキャンペーンにおける顧客リストのカスタムオーディエンスの利用について

「v22.0以降」に適用され、2025年3月にすべてのバージョンに導入予定

特定の顧客リストカスタムオーディエンスが、住宅、雇用、金融商品およびサービス(クレジットを含む)に関するキャンペーンで利用できなくなります。このアップデートの詳細と制限が自社に適用されるかどうかについては、こちらをご覧ください。また、is_sac_cfca_terms_certifiedフィールドが広告セットレベルに追加されます。をご覧ください。住宅、雇用、金融商品およびサービス(クレジットを含む)のキャンペーンの広告セットで顧客リストカスタムオーディエンスを使用している場合に、このフィールドを使ってMetaのCLCA認定への準拠を証明することが必須になります。2025年4月上旬より、既存のキャンペーン/広告セットで要件を満たしていない顧客リストカスタムオーディエンスが使用されている場合、公開が一時停止されることがあります。この場合、広告マネージャとマーケティングAPIにエラーと説明が表示されます。

影響を受けるエンドポイントは次のとおりです。

カスタムオーディエンスAPI v22

2025年1月6日より、新しいis_eligible_for_sac_campaignsフィールドを使用して、カスタムオーディエンスを特別な広告カテゴリキャンペーンの広告セットで使用できるかどうかを判定できるようになります。そのオーディエンスを使用する特別な広告カテゴリキャンペーンで使用するspecial_ad_categoriesspecial_ad_category_countriesに加え、広告セットの作成や編集にそのオーディエンスを使用するad_account_idを指定する必要があります。

影響を受けるエンドポイントは次のとおりです。

選択した市区町村または地域に関心がある人にリーチする

広告主のパフォーマンス向上を支援する新しいターゲット地域設定機能を導入しました。この機能により、ターゲットとする市区町村や地域だけでなく、Metaの広告システムが特定の地域に関心を示した利用者にも柔軟に広告を配信できるようになります。

この機能は、ターゲットに設定した同じ国内の市区町村や地域に関して、旅行や購入の意思、または一般的な関心を示した人にリーチできるようにし、既存のターゲット地域設定機能を拡張します。

テスト中、新しいターゲット地域設定機能を使用したクライアントでは、結果の単価が6.7%減少しました。

詳しくはこちらをクリックしてください。

廃止と重要な変更

Instagramユーザー、Instagramメディア、Instagramカルーセル、Instagramコメントのエンドポイントを廃止し、IGユーザー、IGメディア、IGコメントのエンドポイントに変更

InstagramグラフAPIとマーケティングAPIに変更が加えられ、開発者がビジネス向けソリューションを構築しやすくなります。この変更に伴い、グラフAPI v22ではInstagramユーザー、Instagramメディア、Instagramカルーセル、Instagramコメントの各オブジェクトを廃止し、既存のIGユーザーIGメディア(carouselsを含む)、IGコメントの各オブジェクトに変更します。また、これらの新しいオブジェクトに機能が追加され、ほとんどのユースケースで同等の機能が提供されるようになりました。

開発者は、影響を受けるマーケティングAPIエンドポイントについては2026年1月21日までに使用方法をアップデートする必要があり、影響を受けるグラフAPI エンドポイントについては2025年4月21日までに使用方法をアップデートする必要があります。グラフAPI v22を使用している開発者にはこの変更が即時に適用されるため、API呼び出しでグラフAPI のバージョンを自動更新している場合は、これらの変更内容を確認することをおすすめします。

変更されるエンドポイント、サポートされなくなるユースケース、適用されるタイムラインなど、この変更について詳しくは開発者ブログをご覧ください。

詳細ターゲット設定の除外の削除

広告主のパフォーマンス向上を促進する継続的な取り組みの一環として、詳細ターゲット設定の除外機能が削除されます。このプロセスの一環として、[オーディエンス管理]内でアカウントレベルで勤務先を除外する機能は引き続きサポートされます。アカウント管理について、詳しくはこちらをご覧ください。

この変更は、キャンペーンのパフォーマンス向上に寄与すると確信しています。広告主によるテストでは、詳細ターゲット設定の除外を使用しなかった場合、使用した場合と比べて、コンバージョン単価の中央値が22.6%低くなりました。

この変更に伴い、除外フィールド内のカスタムオーディエンスが廃止されます。なお、代わりにexcluded_custom_audiencesフィールドを使用してカスタムオーディエンスを除外することは引き続き可能です。

開発者は2025年1月21日からコード変更の実装を開始することができ、2025年4月21日までにこれらのアップデートを行う必要があります。この変更はv22でリリースされます。この変更に関して影響を受けるエンドポイントの一覧については、開発者ブログをご覧ください。

マーケティングAPIの標準エンハンスバンドルの廃止

マーケティングAPI v22.0がAdvantage+ クリエイティブのエンハンスに与える影響

マーケティングAPIの新しいバージョンでは、Advantage+ クリエイティブの標準エンハンスバンドルが廃止され、代わりに個々のクリエイティブエンハンスにオプトインできるようになります。Advantage+ クリエイティブについて、詳しくはこちらをご覧ください。

開発者コミュニティに関連するその他の情報については、こちらをご覧ください。さらに詳しい情報については、こちらの開発者ドキュメントをご覧ください。

標準エンハンスは、次のエンドポイントではサポートされなくなります。

  • POST /{ad_account_id}/adcreatives
  • POST /{ad_account_id}/ads
  • GET /{ad_id}/previews

Instagramのviews指標の導入と、impressionsおよびplays指標の廃止

Instagram APIの機能をInstagramアプリの機能に合わせるために、すべてのAPIバージョンでメディアインサイトとユーザーインサイトに「views」指標が導入されます。メディアインサイトについては、フィード、ストーリーズ、リールのオブジェクトにより再生数が返されます。ユーザーインサイトについては、APIは「views」指標をサポートし、フォロワータイプとメディア製品タイプについて複数の次元に細分化した分析が可能になります。

また、v22以降では次の指標が廃止されます。

  • plays (メディアインサイト): インプレッションがカウントされた後、リール動画の再生が開始された回数。
  • clips_replays_count (メディアインサイト): リール動画の初回再生後、リール動画の再生が再び開始された回数。これは、同じリール動画セッションでの1ミリ秒以上のリプレイとして定義されています。
  • ig_reels_aggregated_all_plays_count (メディアインサイト): インプレッションがカウントされた後、リール動画の再生またはリプレイが開始された回数。
  • impressions (メディアインサイトとユーザーインサイト): Instagramメディアオブジェクトが閲覧された合計回数。

メディアインサイトの「impressions」指標は、2024年7月2日以降に作成されたメディアでのみ廃止されます。この日付より前に作成されたメディアについては、APIは引き続きすべてのバージョンで通常どおり値を返します。

Instagramユーザーインサイトについて詳しくはこちら、Instagramメディアインサイトについて詳しくはこちらの開発者ドキュメントをご覧ください。問題を回避するために、開発者には2025年4月21日までにアップデートを行うことをおすすめします。

Meta Business SDK

Meta Business SDK v22のリリース

グラフAPI v22のリリース後まもなく、Meta Business SDK v22リリースが公開されます。このリリースには、不具合修正、依存関係のアップグレード、新機能、そして最も重要なものとしてグラフAPI v22に合わせたAPIインターフェイスのアップデートが含まれます。

プラットフォームSDKの2年にわたる廃止スケジュールの一環として、今後の廃止および終了の予定にご注意ください。

  • 2025年5月: FacebookプラットフォームSDK v17.0以下の廃止が進められる予定です。

APIバージョンの廃止:

グラフAPIマーケティングAPIに関するFacebookのバージョン管理スケジュールの一環として、今後の廃止予定にご注意ください。

グラフAPI

  • 2025年5月14日: グラフAPI v.16が廃止され、プラットフォームから削除されます
  • 2025年9月12日: グラフAPI v.17が廃止され、プラットフォームから削除されます

マーケティングAPI

  • 2025年2月4日: マーケティングAPI v19.0が廃止され、プラットフォームから削除されます
  • 2025年5月6日: マーケティングAPI v20.0が廃止され、プラットフォームから削除されます

ビジネスへの支障が出ないように、すべての呼び出しを本日リリースされた最新のAPIバージョンに移行することをおすすめします。